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ライフハック

売上の一部が留学奨学金になる自販機

寄付型自動販売機とは

寄付型自動販売機は、特定非営利法人「寄付型自動販売機普及協会」によって運営されています。購入した飲み物の一部が寄付金に回される仕組みです。

募金活動団体へ募金する際、前提として見返りを求めないため、メリットを感じられず、強い意志をもって募金を考える人を除いて、少額な金額でも募金を躊躇ってしまう方は多いのではないでしょうか。

また掲示板やSNSなどの声も、本当に善意でやっているのか自己満足しているだけでは?と賛否両論に別れています。こうした周囲の意見からも募金活動を難しくしてしまう要因といえるでしょう。

しかしながら、寄付型自動販売機では、飲み物を買うだけで寄付でき、購入者にも見返りがあります。そのため、募金しているような感覚はありませんので、自然に寄付金を募ることが可能です。

寄付型自動販売機の種類は様々で、自動販売機によって寄付金が変わります。例えば、ピンクリボン自動販売機。これは、公益財団法人「日本対がん協会」が、乳がんの早期発見、早期対策ができるよう2003年から基金活動に拍車をかけるよう設置されました。

寄付型自動販売機を設置した企業では、Web上で紹介されるので企業のイメージアップ効果も期待できます。設置した側も購入者側も双方にメリットがあるので、利便性の高い社会貢献活動と言えるでしょう。

留学奨学金になる自動販売機について

留学を支援する制度を取り入れた寄付型自動販売機があります。

文部科学省の「トビタテ留学JAPAN!」の寄付型自動販売機がそれで、高校生や大学生の中で留学を考えている方に、経済的負担を少しでも軽減できるよう販売機の設置が行われています。

海外留学は、短期期間でも高額な費用がかかるため、留学したくてもなかなか意思を固められない学生・生徒は多いのではないでしょうか。家庭が裕福なら親に留学費用を工面してもらえるかもしれませんが、自分だけではなかなか難しいものです。

また、海外で活躍できる人材育成のきっかけとしてとても大きな効果が期待でき、日本の将来に大きく貢献できると言えるでしょう。

設置されている大学

寄付型自動販売機を設置している大学には、新潟大学や法政大学、石川大学などがあります。法政大学では3つの大学に、計4台の設置。法政大学付属高校に2台の設置が実現されました。

留学制度が充実している新潟大学でも設置され、2019年5月時点で約30名の学生が海外留学制度を利用しています。

この寄付型自動販売機によって多くの学生が海外留学していることから、現在「トビタテ留学JAPAN!」では、2020年までに大学生12万人、高校生6万人の海外留学者の輩出を目標にしています。

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