パワーナップとは
仕事や勉強の休憩中に眠たくなった経験は誰もがしたことのあるものです。
眠たい状態では仕事は効率的に進められないですし、集中力も持続しません。
ミスが起こる原因にもなります。
そこで改善策として注目されているのがパワーナップです。
最近ではパワーナップを取り入れている企業も増えています。
パワーナップというのは積極的仮眠といわれるものです。
ナップは昼寝やうたた寝を意味します。
パワーナップの必要性
パワーナップの効果はNASAでも研究がされています。
NASAの仕事は宇宙飛行士や航空機パイロットなどどれも相当な集中力が必要なものです。
そこで集中力を維持するための方法としてパワーナップの研究を始めました。
パワーナップを取る人とそうでない人との認知力や注意力の測定を行った結果、パワーナップを取るほうが認知力も注意力も向上したのです。
昼食後は血糖値が上がります。
血糖値が上がることで体の中は睡眠状態に誘われるため眠たくなるのです。
さらに血糖値を急激に上げるような食事をしてしまうと眠気が出てくるだけでなく集中力も低下してしまいます。
パワーナップを取り入れるとこのような悪循環を断ち切ることができるのです。
パワーナップの効果を発揮する方法
パワーナップを取ることにより食後の眠気が緩和するだけでなく、疲れが取れたり仕事の効率が上がったり、作業のミスが減ったりという効果があります。
しかし効果を上げるためには正しい方法で睡眠をとらなければなりません。
パワーナップの時間は20分から30分が適切です。
それ以上寝てしまうとノンレム睡眠に切り替わるため覚醒できなくなってしまいます。
短時間で効果的な睡眠をとることがパワーナップの目的です。
30分でも眠れば体はかなり回復します。
しっかりと効果を出すためには横になって眠るのが理想的です。
しかし職場で横になることが難しい場合には机に伏せて眠るのでも問題ありません。
体を伏せる際には枕やクッションがあると体勢を整えやすいです。
光があるところで仮眠をするのは眠気を促すホルモンであるメラトニンの分泌を減らしてしまいます。
そこでできるだけ光を遮断することが望ましいです。
体勢を整えるだけでなく光を遮断するのにも枕やクッションは効果があります。
パワーナップを取り入れたいと思っても、慣れるまでは眠ってしまうことで起きられないことや眠気で逆効果になることが不安です。
そのような人はパワーナップの前にカフェインを摂取するようにしましょう。
コーヒーや紅茶に含まれているカフェインは飲んでから20分から30分ほどで覚醒させる効果があります。
そのためパワーナップの適性時間とぴったり合い、眠気を覚ますのに効果的です。